かかりつけ患者様へ
以前から通院いただいているかかりつけ患者様の皆様、この度は約2ヶ月間「一般内科診療」を停止してしまい大変申し訳ございませんでした。
新型コロナウイルス感染症第7波の影響で大阪市の発熱外来が逼迫し、発熱や感冒症状で辛いけど、処方箋を貰えないという患者様が多数おりました。私は、この状況を見て見ぬふりをすることはできませんでした。大阪市のかかりつけ内科クリニックとして、目の前で辛く苦しんでいる患者様を放置できなかったのです。一方で、7月に入り発熱患者様の数が院外に順番待ちが出来てしまうほど急激に増えてしまい、普段から通院いただいている、かかりつけ患者様に二次感染のリスクがあると判断し、苦渋の決断ではございましたが、初めて本院を発熱患者様専門のクリニックに転じ、分院で生活習慣病患者様を診療するという決断をいたしました。
普段、本院で受診されている皆様は突然の変更に戸惑いが隠せなかったと思います。かかりつけ患者様の皆様には、本当に感謝しかございません。
さて、本題に入りますが、9月に入りだいぶ発熱患者様の数が減ってきたと感じます。実際、午後診療では待合室に数人しか待っていないという日もでてきました。そこで、「一般内科診療」を再開したいと考えております。
今後の佐藤内科クリニックの診療体制については下記に詳細を記載しておりますのでご確認いただけますと幸いです。
今後の診療の流れ
9月14日(水)∼9月30日(金)
午前診療:発熱外来のみ
午後診療:1F 一般内科のみ 2F 発熱外来のみ
10月01日(土)以降
午前診療:1F 一般内科のみ 2F 発熱外来のみ
午後診療:1F 一般内科のみ 2F 発熱外来のみ
上記のように発熱患者様とかかりつけ患者様の導線を完全に分けて、「一般内科診療」を再開させていただきます。
佐藤内科クリニックはこの新型コロナウイルス感染症第7波の期間に患者様に待ち時間の提示をする重要性を学びました。今後、一般内科を再開するに当たっても「順番待ち予約システム」は活用していく所存です。
つきましては下記をご参考にいただけますと幸いです。
発熱外来をご利用の患者様
オンラインで予約をしてからご来院ください。原則、直接のご来院は受付出来かねますのでご了承ください。
一般内科をご利用の患者様(かかりつけ患者様の皆様)
直接ご来院ください
今回の発熱外来で患者様が院外まで溢れるという過去にない経験を通して、当院のオペレーションの不十分さをご指摘をいただき、改善した部分がありますので紹介させていただきます。今後、佐藤内科クリニックをご利用いただく際も関わる内容になりますので一読いただけますと幸いです。
発熱外来で得た教訓から改善したオペレーション内容
①警備員の採用
院内で患者様が混雑し、また院前の通行人の方にもご迷惑をおかけしてしまう状況でしたので、発熱外来の需要が高い期間に限定をして佐藤内科クリニックでは警備員の雇用を行うことにしました。主には患者様の誘導や問い合わせ対応に務めており、今後より患者様や近隣住民の方に快適さを感じていただけるようなオペレーションを実現していきます。
②web問診の導入
問診情報の取得を紙問診からweb問診に切り替えることにしました。web問診の導入により、バインダーやペンの使いまわしをする必要がなくなり、また来院前に問診情報をご提供いただくことができようになったため、院内混雑緩和と院内感染リスクの低下を実現させることができました。web問診自体は非常にシンプルなサービスとなっておりますので是非ご活用ください。
③自動音声電話
発熱外来期間中は非常に多くのお電話をいただいており、当院のマンパワー不足でほとんど対応ができていないのが現状です。そこで、自動音声電話機能を導入することにしました。人間による対応が理想的ではありますが、自動音声電話である程度の院内の状況を共有したり患者様対応が実現できるようになります。少しでも患者様のお問い合わせに充実した対応ができるように努めてまいります。
佐藤内科クリニックは引き続き、院内一丸となって大阪市の皆様に貢献していけるよう尽力してまいります。皆様のご意見をいただいて常に鋭意改善してまいりますので、またご指導ご指摘いただけますと幸いです。
佐藤内科クリニックの今後の展望
最後に、佐藤内科クリニックの今後の展望について皆様に共有させていただきます。
新型コロナウイルス感染症患者様の受診が落ち着いたら下記のような棲み分けを検討しております。
本院:1F 一般内科・肝臓内科(今まで通り)
本院:2F 糖尿病専門外来
分院:消化器内科専門外来 内視鏡内科
今回、本院で発熱外来患者様に絞って診療しないといけない状況が続き、たくさん「かかりつけ患者様」のことを考えておりました。どうやったら「大阪市のかかりつけ内科クリニック」として使命を全うできるのかを考えました。その中で、迅速採血検査や超音波(エコー)検査の機能は大学病院並みのものを揃えているが、生活習慣病患者様に多い糖尿病治療に関しては専門的に診られる機能がないと気が付きました。今までは採血検査の結果から糖尿病の専門的な治療が必要な方にはわざわざ別の病院に紹介をし、遠方まで、足を運んで貰っておりました。しかし、これでは皆様の利便性が悪いと考え、今後の展望として本院2階部分を糖尿病専門外来のスペースとして使用することを決断しました。1階で採血をした結果でHbA1cに異常があったり血糖値に異常があったりしたら、すぐに専門の医師に診てもらえるような環境を作りたいとおもっております。こちらに関しても詳細が決まりましたら院内掲示やホームページなどでお知らせさせていただきますので楽しみにお待ちください。
佐藤内科クリニック 理事長 佐藤 公昭