大腸ポリープには、腫瘍性と非腫瘍性があります。腫瘍性のポリープは成長すると腺腫の大腸がんを発症する恐れがあります。腫瘍性のポリープを切除することは、将来の大腸がん予防になります。非腫瘍性のポリープも大きくなると腫瘍化することがあります。
大腸カメラ検査時に発見したポリープは、その場で切除することで大腸がんの予防に繋がります。別日に改めて切除する必要がなく検査と同時に行うので、前日の食事制限なども1度ですみます。

大腸ポリープ切除術 EMR（内視鏡的粘膜切除術）

内視鏡的粘膜切除術とは、生理食塩液などの液体を粘膜下層に注入し、ポリープ状に切除部位を持ち上げワイヤを引っ掛けて高周波電流で焼き切るという方法です。

切除に際して患者様は全く苦痛を伴うことなく行えますが、観察するだけの大腸内視鏡検査とはやや内容が違い、一種の手術である以上、まれな頻度ではありますが偶発症の可能性があります。

1. 出血（ポリープ切除端の血管から出血が止まらない）
2. 大腸穿孔（薄い大腸粘膜に穴があく）

大腸ポリープ切除後に異常が出た場合（激しい腹痛、大量の下血等）はすぐに当院へご連絡ください。多少の腹部不快感、少量の出血は数日で消失します。大量出血の可能性があるのは通常切除を受けた後約1週間以内です。
万一、偶発症が発生した場合は緊急開腹手術が必要になる場合もごくまれにあります。偶発症が生じた際は最善の処置をとらせていただきます。

切除後1週間は出血の可能性があると考えて、食事など日常生活についても注意が必要となります。

保険3割負担の方の費用はおよそ以下のようになります。
保険1割負担の方は1/3とお考えください。

大腸内視鏡検査(大腸カメラ)約5,000円

※いずれの検査も投薬や、点滴などにより費用が変動する場合がございます。