動悸とは
動悸とは心拍のリズムが遅くなったり速くなったり、一定ではないときに違和感を覚える状態のことです。動悸は病気の場合だけでなく、健康な人であっても度々感じることがあります。例えば、「緊張したときのドキドキ感」「激しい運動をしたときのバクバク感」なども動悸と表現されるのです。
感じ方は大きく3パターンあります。ドキドキと早く感じる場合、ドクンドクンと鼓動が大きく感じる場合、ドキドキッ、ドキッと一瞬胸が詰まるような動悸があります。動悸は心筋梗塞や狭心症、大動脈瘤など心臓病の初期症状にあたる可能性があります。
動悸に加えて下記の症状がある方は要注意
動悸や息切れをたまに感じる程度なら、健康状態に特に問題なく、様子見で良い場合がほとんどですが、動悸・息切れに伴って、次のような症状が見られるときはすぐに医療機関を受診してください。
- 咳や痰が収まらない
- 呼吸音が「ゼーゼー」「ヒューヒュー」など
- 身体を少ししか動かしていないのにすぐに息が切れる
- 呼吸がしにくい
- 胸が痛む
- むくみがひどい
- 倦怠感がある
- めまいやふらつきがある
- 冷や汗が出る
- 失神する
動悸にふらつきやめまいがともなう場合には血圧低下が起こっていると考えられます。息切れ・呼吸困難をともなう場合には心不全を起こしている可能性があります。どちらも早急な受診が必要な状態です。佐藤内科クリニックでは大阪市のかかりつけ内科として上記の症状のどれに当てはまるか診断し、症状次第ではすぐに大病院へ紹介いたします。まずはwebよりご予約いただけますと幸いです。
動悸のタイプ
脈が飛ぶ・乱れる
多くは不整脈の1種である期外収縮によって起こっています。期外収縮は本来のリズムよりやや早いタイミングで脈が打つため、その後本来のリズムに戻る時に通常より長めの間ができて『脈が飛ぶ』感じになります。大きな問題はないことが多いですが、本当にこのタイプの動悸かを確認するためにも心電図やホルター心電図検査を受けることをおすすめします。
心拍が遅い徐脈
1分間の拍動が50回未満だと「徐脈」と診断されます。徐脈の主な原因は、脈の形成に関わる「洞結節」や「房室結節」という箇所の異常によるものが多いです。「洞結節」は心臓の中に規則的に電気を送ってくれる細胞です。その「洞結節」に異常が生じて機能不全になると心臓を動かす電気を発生させる回数が極端に少なくなったり、発生できなくなったりして、最悪の場合、酸素不足で突然意識を失うこともあります。「房室結節」は電気の流れを調整する働きがありますが、「房室結節」も機能不全を起こすと極端に脈が遅くなったり、時に心臓がそのまま止まったりしてしまうことがあります。 その場合、失神や心不全にとどまらず、突然死を起こす可能性があるため、注意が必要です。
心拍が速い頻脈
治療が必要な疾患に罹患している可能性が高いタイプです。胸の痛みをともなう場合には心筋梗塞や狭心症が疑われるため早急な受診が必要です。
適切な治療ができて、将来の致命的な発作の防止につながることがよくあります。自分は大丈夫と思っても症状がでたときには時すでに遅しということも少なくありません。佐藤内科クリニックでは、心電図やホルター心電図、採血、レントゲン検査などしっかりと検査を行うことで患者様の病態をしっかりと把握して治療いたします。
動悸の原因
動悸の症状がでる場合、心臓の病気か、それ以外の病気か、日常生活から考えられるものの3つに分けられます。
心臓に原因がある場合の疾患
- 心不全
- 弁膜症
- 肥大型/拡張型心筋症
- 不整脈
心臓以外に原因がある場合の疾患
- 貧血
- 甲状腺機能亢進症
- パニック障害
- 低血糖症
- 更年期障害
日常生活から考えられる原因
- ストレス
- 過剰な興奮や緊張状態
- カフェインやアルコールの飲みすぎ
- 薬の副作用
- 脱水
- 睡眠不足
など
動悸の治療法
佐藤内科クリニックでは、「採血」「画像診断」を迅速に丁寧に行います。
もちろん、問診や診察も重要ですが、採血結果から原因が分かる場合、レントゲンや、心電図の結果から原因を断定できる場合が多くあります。そのため、当院では問診結果から考えられる疾患を特定するために「採血」「レントゲン」「エコー検査」などをご提案する場合が多くあります。不安な症状がありましたら、ぜひ、当院をご受診ください。適切な治療をいたします。